2017年2月27日月曜日

東大入試数学2017の1問を語る!!! 堀越


こんにちは!!

 

さて、題名通り今日はホットな話題です。

 

AA堀越が3日前くらいに行われた東大入試数学2017を語ります!

 

東大だから自分には関係ない記事だなんて思わないで、数学を受験科目に考えている人はとにかく最後まで読んで見てください!きっと読んでよかったと確信する記事になることでしょう。

 

何故かって、東大の問題の動向ってのは他の大学に影響力がある(という説もあるから)です。

 

今回題材にあげるのは理系第1問です。が文系の皆さんにも解けるので見てみてください。(個人的には文系のほうがこの手の問題は出やすい、はずなのに理系問題になってる…笑って感想です)

解く人は2030分を目安にしてください


みなさんどういう感想を抱くんでしょうかね。意外に手が進んで、計算がキツそう…って思う人もいるんじゃないんでしょうか。

 

ここからは僕なりの分析を述べていきましょう。

 

まずこの問題は、簡単でありしかし難しいです

 

簡単ってのはどういうことかというと、そこまで発想力が要らない、ということです。⑴では3倍角の公式と2倍角の公式さえ分かっていれば解けてしまう。そして⑵では二次関数のグラフの操作ってだけで実はチャートで出てくるクラスの問題に毛が生えただけです。この手の問題を手堅く練習している生徒にとったら全くもって苦労しないレベルなんです。

 

そうなんです!発想力自体そこまで求められていない問題なんですよ!!

 

 

要するにやりゃできる、点取り問題なわけです。

 

この手のレベルの問題は最近出てきたような気がします。最近は6問中1~3問、この程度のレベルの問題が出題され、実はここの問題が合否をかなり分けると言えます。これは昨今の東大受験生のレベルの低下によって東大側が「問題のレベルを下げないと数学で合否を分けるのが不可能」と判断したのでは、と囁かれています。

 

ですが平均点自体はそこまで高くはなってないと予想されています。

 

何故でしょう?

 

ここから、この手の問題の難しさを語りましょう。

 

まず受験生の正解を阻害する要因として次の3つが挙げられます。

 

①時間がタイト、②答案の論理力、③計算力

 

①→東大数学では6150分で、問題や目標完答数にもよるが易問題であれば他の問題の負担も考慮して(150÷6=25分以内には解きたいと思う受験生が(理Ⅲ受験生、その他の上位層なら特に)多いはず。そうなると、案外時間はない。この問題は見てすぐに答案を書き出すくらいじゃないと、25分以内に完全に解答することすら難しかったりします。

 

②→僕が実際答案を書いて見たので参考にしてください。実は、満点とったつもりが実は結構減点されてしまう、要因の1つがこの答案の論理性です。これは一朝一夕には身につくものではなく上級者に添削してもらう以外に方法がない気がするのですが、この論理性の優劣を多分東大側は1番気にしているのかなと思います。

恐らく問題のレベルを下げたのは、受験生のレベルが落ちたのもそうですが、生徒の論理性を特にみるようになってきたというのが真の理由なのかなと思います。論理性のレベルでランクをつけて採点しているとも言われていますね。

実際に書いた答案に注意すべきことはコメントしておきました。色々落とし穴があります。そんなに簡単ではないです。

 
③→ここが今回1番みなさんに主張すべきことです。この要素が正解までたどり着けるか否かを大きく分けます。東大受験生が受験しているのに平均点が低くなるってことは、ソコソコの割合の生徒が答案の論理性以前に計算をミスってこの問題を丸々落としているんです。ウソだろって思うかもしれないけどこれが現実。計算すりゃできんだろって鷹をくくるとイタい目にあいます。トップレベルの人間だと計算を本当に短時間に正確にやります。確かに上位層は発想力が素晴らしい人間もいますが、それは堅実な計算力があってこそ初めて生きるってことだけは覚えていてください。実際全国屈指の成績を誇る人間を何人も高校時代目にしましたが、誰でも出来るような計算処理のクオリティが半端ないです。みんな計算練習はしてるんです。しなきゃ時間がタイトなのに上位に食い込めるわけないでしょう。僕には発想力が無いから数学の才能ないやって思う前に、目の前の計算問題集を穴が空くまで何回もやっているのかってことをよく考えて見てください。実際、平方完成の解く姿だけでこの生徒はどれだけ努力しているのかわかります。計算練習を大切にしている生徒ほどやっぱりいい大学に受かっていますね。
 
どうでしたか?
 
今求められる「数学力」ってのが少し垣間見えたのではないでしょうか?
 
どこの大学を受けるにしろ、上記のことを参考に自分の足りていないところをしっかり見極めて正しい努力をして見てください。
 
そうすれば数学の点数なんて見違えるほど上昇します。
 
頑張ってください!!